【電験三種】その④通信講座(SAT)の内容

【電験三種】その④通信講座(SAT)の内容

SATの教材

その③で書いた通り、短期間で電気の知識を身につけたいと通信講座(SAT)を利用することにしました。

SATにはE -ラーニング講座とDVD講座の2タイプがあります。私はカフェや図書館でもPCを使って勉強したかったので、E-ラーニングタイプを選びました。2年間、講座の動画が見られます。E-ラーニングとDVD講座両方が使えるセットもあります。

申し込むとすぐに教材が届きます。内容は以下の通り(2018年 申込時点)

・猫でもわかる電気数学講座
・猫でもわかる電気基礎講座
・合格講座4冊(法規編、動力・数学編、理論編、機械編)
・過去問題集(5年分)

過去問題集以外はキャンパスノートくらいの薄さです。この薄さなら頑張れそうな気がしてきます。教材はどれもフルカラー、単元毎に2〜6ページくらいに分かれています。要点と図解の後に、確認問題の流れです。余白も丁度よくあって使いやすいです!

SATの費用


SATの気になるお値段ですが、E-ラーニングのコースだと、109,459円(送料660円込)でした。※2018年申込時点
独学と比べるとお高い!と思ってしまいますが、他の通信講座の価格と比較すると、このくらいが相場のようです。

教育給付金制度を利用すると、受講終了後に費用の20%が支給されます。私も受講後に申請して20%戻ってきました。この制度は非常に助かります。最後に理解度試験を受けて全問合格すると修了書がもらえるので、その修了書と申請書を持ってハローワークに行くと手続きができます。受給には要件があるので「教育給付金制度」で調べてみてくださいね。

SATの講義

毛馬内先生という方が1人で全ての講座を講義します。講義を受け始めると、かなりマニアックな方だと分かります。

肝心の講義は、、とっても分かりやすいです!教材の図を使ったり、先生が説明しながら図を書いてくれたりします。講義を受け終わる頃には、教材の余白が講先生の板書の写しで一杯になります。これを見直すだけでも復習効果抜群でした。

講義を受けても理解出来ないんじゃないかと心配していましたが、初歩的な内容から説明してくれるので、理解しやすかったです。電気の原理的なところから身の回りにある電気設備に繋げて説明してくれるので、理系人間の私は「そう言うことか!」と苦手なはずの電気が面白いと思えるほどでした。

講義時間は単元によって異なりますが、1単元は平均30分くらい。全ての講義を受けても良し、わからない単元だけ受けても良し。

私は電気数学は受講しなくても理解出来たので、それ以外の講義を全て視しました。電気数学は三角関数がわかっていれば受講しなくても大丈夫かな。講義を見ても理解できないところは質問できる機能もあるので、分からないまま進んでしまうこともありませんでした。

SATの良かったところ、残念だったところ

SATを受けて良かったところは、”効率的に電気の基礎知識を習得することができたところ!”これに尽きます。独学では絶対に、この期間でこの理解力に到達することはできませんでした。

SATのちょっと残念だったところは、講義中に先生の小話が入るところ。アイスブレイクなのでしょうか?先生が幼少期に電気オタクだった話がほぼ全ての講義に出てきます。1〜2分の微々たる時間なので微笑ましく聞ければ良いのですが、時間のない私は「この時間は無駄…」と思ってしまいました。
あと、過去問が使いづらい。教材の過去問題集は問題しか乗っておらず、回答は動画を見るスタイル。しかも3問くらいが1つの動画に収まっているので、解けた問題も動画を視聴することに…。効率が悪かったので、過去問は別に購入しました。オススメの過去問題集は後ほどご紹介します。

とはいえ、総括するとSATを利用して良かったです!安くはなかったですが、限られた時間の中で効率的よく学ぶことができました。特に忙しくて勉強時間をなかなか確保できない方は、ぜひ通信講座を検討してみてください。

通信講座を活用し、電気の基礎的な知識は身につきましたが、これだけでは合格レベルには到達しません。次は、試験に出てくるような応用問題を解く練習に移ります。

その⑤では、通信講座以外にどのような勉強をしたかご紹介します。