【ビジネス書】働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと(漆 紫穂子)

【ビジネス書】働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと(漆 紫穂子)

愛読している雑誌に紹介されていて手に取った本。

働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと [ 漆紫穂子 ]

著者の漆紫穂子さんは、中高一貫校「品川女子学院」の理事長・校長を務めている方です。

女性活躍が謳われ、社会が女性に求める期待や役割が拡大している現代。一方で、出産年齢にタイムリミットがある女性にはワークライフバランスを考える時期が男性よりも早くきます。漆さんは、仕事で多くの経験を積み、プライベートでは結婚や出産という選択肢が生まれる「28歳」を人生のターニングポイントとして、本書では人生の基礎を作る「63の言葉」を記しています。

28歳までに身につけたい63項目は以下の5つに分類されています。
 1.なりたい自分になる考え方
 2.一歩前に進むために自分を高める
 3.個性としての女性を生かした働き方
 4.人の心に寄り添える人になる
 5.私たちの周りで、将来、起こること

私が特に印象に残ったのは、「5.私たちの周りで、将来、起こること」でした。女性の体に将来起こることや、親の介護と別れなど、「歳をとる」とはどういうことかを身体面・精神面から丁寧に書かれています。
目の前のことに精一杯で、20年後、30年後まで考えが及ばない20代。この章では、将来自分の体に起こるであろう更年期障害のこと、病気の予防の仕方、ストレスとの付き合い方などが書かれています。遠い将来のことだけど、今知ることで、気をつけられることも多くあると知り、とても為になりました。

漆さん自身、実家が創立した学校が経営危機になり、28歳で当時勤めていた学校を退職して同校に転職。たくさんもがきながら、周りの人に支えられながら、学校改革をしていく姿に勇気付けられました。

日々の仕事の中で感じる「職場での私の強みってなんだろう?」「この仕事のやり方で良いのだろうか?」という小さなモヤモヤに対して、漆さんの実体験や周りの人からの言葉から、たくさんのアドバイスがもらえます。ぜひ読んでいただいたい一冊です。



この本を読んだ方にもう一冊オススメしたいのが「家族の幸せの経済学」です。この本についても次回ご紹介したいと思います。

「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)[本/雑誌] / 山口慎太郎/著